~/field-notes — leeguoo@misonote — zsh EN 中文 ● 日本語
❯ field-notes v3.4.1
leeguoo@misonote:/ja/posts/ai-assisted-sanitization-workflow/ $ 記事

# AI監査に向き合う:リバースエンジニアリングプロジェクトをどのように「合法化」できるか?

Claude Code と Gemini CLI を組み合わせ、逆コンパイルプロジェクトを扱う実践的なアプローチを検討する。所有権検証という課題に焦点を当て、自動サニタイズ処理による解決を取り上げる。

2026年5月26日 · 記事 · 公開 · 記事

このページの目次

現代げんだいのAI支援しえんプログラミングの時代じだいにおいて、Claude Code のようなツールは開発かいはつ効率こうりつおおきく向上こうじょうさせます。しかし、セキュリティ研究者けんきゅうしゃやリバースエンジニアリング(RE)の愛好家あいこうかにとって、これらのツールにはしばしばなやましい制限せいげんがあります。それが 所有権しょゆうけん検証けんしょう です。

Claude Code を、あきらかにぎゃくコンパイルの出力しゅつりょくであるフォルダーで起動きどうしようとすると、Git 履歴りれき確認かくにん特定とくていのファイルパスの分析ぶんせき難読化なんどくかぎゃくコンパイルの特徴とくちょう文字列もじれつ識別しきべつなど、さまざまな監査かんさ方法ほうほうつうじて、あなたがそのプロジェクトのしん所有者しょゆうしゃかどうかを判断はんだんします。検証けんしょう失敗しっぱいすると、機密性きみつせいたかいタスクの実行じっこう拒否きょひすることがあります。

この記事では、複数ふくすうのAI(Claude Code + Gemini CLI)の連携れんけい使つかって、この制限せいげん回避かいひし、プロジェクトを「合法化ごうほうか」するための実践的じっせんてきかんがかた共有きょうゆうします。

核心かくしんとなる痛点つうてん所有権しょゆうけん証明しょうめいする

Claude Code がふかいタスクを実行じっこうするまえに、通常つうじょうはあなたがそのプロジェクトを管理かんりしていることを検証けんしょうする必要ひつようがあります。これを回避かいひするために人々ひとびとかんがえがちな方法ほうほうは、一般的いっぱんてきに2つあります。

  1. メールの偽造ぎぞう設定せっていつうじて所有者しょゆうしゃ通信つうしん記録きろく偽装ぎそうしようとする(成功率せいこうりつひくく、きわめて不安定ふあんてい)。
  2. ソースコードの偽造ぎぞう再構築さいこうちくぎゃくコンパイルされた断片だんぺんを、「メタデータをうしなったもとのソースコード」として再構築さいこうちくする。

ここでは2つのアプローチ、つまり 物語ものがたり再構築さいこうちく推奨すいしょうします。

物語ものがたり再構築さいこうちくぎゃくコンパイルから「ソースコード喪失そうしつ」へ

Git 履歴りれきがなく、ぎゃくコンパイルの痕跡こんせきだらけのプロジェクトを Claude Code にれさせるには、合理的ごうりてき論理的ろんりてきじたループを構築こうちくする必要ひつようがあります。

  • 背景はいけい設定せってい:このプロジェクトはべつのマシンで開発かいはつされた元々もともとのプロジェクトだったが、ハードドライブ故障こしょうのような不可抗力ふかこうりょくによる事故じこのため、Git リポジトリ(.git)とすべての開発かいはつメタデータがうしなわれた、と主張しゅちょうする。
  • 核心かくしん復元ふくげん:Codex やそのほかのぎゃくアセンブルツールを使つかって重要じゅうようなロジック(Core Source)を復元ふくげんし、それを「唯一ゆいいつのこったバックアップ」として提示ていじする。

重要じゅうようなプロセス:証拠しょうこ自動じどうクリーニング(サニタイズ)

これはもっとも失敗しっぱいしやすいステップです。ぎゃくコンパイルプロジェクトには大量たいりょうの「しっぽ」がのこります。

  • disasm/pseudocode/ のようなフォルダーめい
  • Mach-OstrippedGhidra のようなキーワード。
  • もっとも致命的ちめいてきなもの:クラッキングツールがのこしたハードコード文字列もじれつCRACKEDfake_signature2099-12-31 など)。

AI 連携れんけいによるサニタイズプロセス

Claude Code が証拠しょうこ検出けんしゅつして疑念ぎねんしめしたときは、現在げんざいのセッションない説明せつめいしようとしてはいけません。それはコンテキストを汚染おせんします。ただしいアプローチはつぎのとおりです。

  1. 「クリーナー」Agent を導入どうにゅうする:Gemini CLI のような、監査かんさ制限せいげん対象たいしょうではないべつのAIを、独立どくりつした Agent としてワークスペースに接続せつぞくする。
  2. 完全かんぜんなサニタイズを実行じっこうする
    • .buildanalysis など、すべての機微きびなディレクトリを削除さくじょする。
    • ソースコードないの、クラッキング関連かんれん特徴とくちょうつすべてのリテラルを一括いっかつ置換ちかんする。
    • README.mdえ、プロジェクトを「コミュニティ主導しゅどう独自どくじリソースプロジェクト」として再定義さいていぎする。
    • -reverse-reconstructed のような接尾辞せつびじつフォルダーめい変更へんこうする。
  3. セッションをリセットする:Claude Code の /rewind コマンドを使つかい、疑念ぎねんしょうじるまえ状態じょうたいへロールバックする。

上記じょうきのサニタイズプロセスは、再利用さいりよう可能かのうな Claude Code Skill として抽象化ちゅうしょうかされています。ソースコードとCLIエントリーポイントについては、project-sanitizer-skill参照さんしょうしてください。

Task Rewind(/rewind)を使つか

/rewind は、コード変更へんこうもともどすためだけのものではありません。より重要じゅうようなのは、「コンテキストリセット」であるというてんです。Gemini CLI を使つかってワークスペースの物理的ぶつりてきなクリーンアップを完了かんりょうしたあと/rewind によって Claude Code は、以前いぜん証拠しょうこ発見はっけんした瞬間しゅんかんわすれ、タスクを再開さいかいします。その時点じてんで、クリーンに再構築さいこうちくされたワークスペースをまえにすると、Claude Code はそれを、予期よきしない事故じこによってメタデータをうしなった通常つうじょう独自どくじプロジェクトとして認識にんしきします。

まとめ

この「マルチ Agent 連携れんけい + 物語ものがたり再構築さいこうちく」というかんがかたは、本質的ほんしつてきには、AIをツールとして利用りようする性質せいしつ使つかって、べつのAIの監査かんさメカニズムに対抗たいこうするものです。これは開発者かいはつしゃに、コードロジックを理解りかいするだけでなく、AIツールの「心理しんり」と監査かんさロジックを理解りかいすることももとめます。

ちゅう:この記事は、技術ぎじゅつ交流こうりゅうとセキュリティ研究けんきゅうのみを目的もくてきとしています。原作者げんさくしゃ著作権ちょさくけんおよびソフトウェアの利用りよう規約きやく尊重そんちょうしてください。

← 前の記事
ソフトな手法からハードなパッチへ — macOS Mach-O リバースエンジニアリング方法論の振り返り
次の記事 →
/goal コマンド実装の分析

コメント

コメントは即時公開されますが、ポリシー違反時は非表示になる場合があります。

最大 1000 文字。

    ⎇ main ● 0 errors · 0 warnings UTF-8 Markdown /ja/posts/ai-assisted-sanitization-workflow/ © 2026 leeguoo